フィリピンの国旗は左に白の正三角形があり、右側は青と赤で上下に分けられています。白い正三角形の中心には8本の光線を放つ黄色の太陽があり、正三角形の3つの頂点には黄色の星が配置されています。
それぞれの色は次のような意味を表しています。
白…平等と友愛
青…平和と真実と正義
赤…勇気と愛国心
黄色の太陽…自由
また黄色の太陽から出る8本の光線は、1896年にスペインに対する独立戦争が起こった際に最初に立ち上がり、スペインの戒厳令下に置かれた8つの州(タルラック、ヌエヴァ・エシハ、パンパンガ、ブラカン、マニラ、カビテ、ラグナ、バタンガス)を表しています。
さらに、3つの星はフィリピンを構成する3つの主要地域である、ルソン島、ヴィサヤ諸島、ミンダナオ島を象徴しています。
国連が定める国旗の縦横比は2:3ですが、フィリピン国旗の正式な縦横比は1:2です。
フィリピン国旗は平時には青を上にして掲揚しますが、戦時には赤を上にして勇気と愛国心を強調することとされています。
フィリピンの国旗は1897年に香港で誕生しました。
フィリピンの革命家であり、1899年にフィリピンの初代大統領となったエミリオ・アギナルド・イ・ファミイ(Emilio Aguinaldo y Famy:1869年3月30日~1964年2月6日)は、革命集団のメンバーとして1897年に香港に亡命しました。
亡命中にアギナルドが考案したのが現在のフィリピン国旗の原型となりました。
国旗は彼の考案に基づき、妻のマルセラ(Dona Marcela Marino de Agoncillo)、娘のロレンツァ(Lorenza)と、デルフィナ(Delfina Herbosa Mercado-Rizal De Natividad)の3人の女性によって縫い上げられました。デルフィナはフィリピン独立運動の活動家で現在でもフィリピンの国民的英雄であるホセ・リサール(Jose P. Rizal:1861年6月19日~1896年12月30日)の姪でした。
1898年4月25日にアメリカとスペインとの間で米西戦争が起きると、アメリカに戦争への協力を要請されたアギナルドは、香港に駐留していたアメリカ太平洋艦隊とともにフィリピンに戻りました。
そして、1898年6月12日にカヴィテ州カウィット(Kawit, Cavite)の自宅でフィリピンの独立を宣言し、この国旗を掲揚しました。6月12日は独立記念日として現在もフィリピンの祝日に制定されています。
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